■レポートサマリー
44.2%のライドシェアドライバーがタクシードライバーへの就業に前向き
ライドシェア制度が若年層のタクシードライバー獲得への足掛かりに
2024年に開始された日本版ライドシェア制度では、2025年6月29日時点で8,977人がドライバーとして登録され、6月第4週の稼働回数は17,452回(国土交通省)、登録者1人あたりの平均稼働は週1.9回と少なく、実際の稼働者数は登録数より少ない可能性があります。ディディは、制度の有効活用に向け課題の可視化が重要と考え、本調査を実施しました。
本調査では、ディディを利用するライドシェアドライバー86名からアンケート回答を得ました。
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30代・40代が中心。若年層の新たな働き方として期待
コロナ禍を経てタクシードライバー数は徐々に回復していますが、平均年齢は60.2歳と高く、業界全体として若年層へのアプローチが課題です。一方、今回の調査ではライドシェアドライバーの約半数が30代・40代、20代も含めると全体の約6割を占めており、ディディのライドシェアドライバーが若年層にとって新たな働き方の入り口となっていることがわかりました。

ライドシェアドライバーを始めた理由として、「好きな時間で働ける」(66.7%)、「運転が好き」(62.1%)が多数を占めました。空き時間に自家用車で働ける自由度の高さが評価されています。
また、事業者選びの基準では、「歩合制」(24.2%)や「自家用車の使用」(32.2%)が、「時給制」(9.2%)や「車両提供」(23.0%)を上回りました。これは、タクシー事業者がライドシェアドライバーの採用を検討する際、報酬体系や車両提供等の条件の設定に活かせる知見といえます。


タクシードライバーへの転向意向について、「すぐになりたい」(1.2%)、「条件が合えばなりたい」(43%)と、4割以上が前向きな意向を示しました。ライドシェア経験を経て、二種免許取得を目指し、タクシードライバーになるという新たなキャリアパスの形成が期待されます。

ドライバーからの日本版ライドシェアに対する評価は高く、定着を望む声もある一方、時間帯の拡大要望や天候への対応に関して改善が期待される
自由記述では、「やりがいのある仕事」「新しい交通インフラとして定着してほしい」といったポジティブな声が多く寄せられました。一方で、「週20時間の上限」「時間帯の規制」「天候時の稼働対応」など、より柔軟な制度運用への要望も見られました。

ディディは、日本版ライドシェアに対応した管理システムを提供しており、応募から乗務までのプロセスを一元化し、タクシー事業者の業務負担軽減と透明性の高い選考プロセスを両立させ、日本版ライドシェアの円滑な導入と運用を支援しています。
管理システム紹介ページ
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日本版ライドシェアドライバー 応募ページ
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